代替馬クレセントシチー 第6戦


育成に定評のある佐藤哲三騎手が丹念に調教。それだけでも激アツ。

その期待通り前々走は7番人気と低評価ながら、3角13番手から一気の大外マクリで突き抜け優勝!!

ほっさん軍団悲願の代替馬による初優勝を実現!!

走破時計も上がりの時計も素晴らしく期待は高まる。


しかし、昇級戦の前走は坂のある阪神で、メンバー的にも掲示板も厳しいかと思われたが、残念ながら不安的中。

14着/8番人気。

昇級戦とはいえ、いきなり時計が早過ぎた。この経験が必ず今後の糧になるはず。


前走後、日進牧場に放牧に出されていましたが、11月3日に栗東トレセンに帰厩しました。


11月19日 新潟3R 500万下 ダート1800mに出走!!

14着/10番人気。

アンチャン騎手で心配されたがその通りの大敗。

スローペースを最後方から追走し位置取りも上げられず。

レース回顧と時計の分析を掲載。

(2011年12月1日完結)

2011年11月1日立ち上げ

●前走後、日進牧場に放牧に出されていましたが、11月3日に栗東トレセンに帰厩しました

 前走後、日進牧場に放牧に出されていた我らが愛馬クレセントシチーですが、友駿ホースクラブにしては珍しく11月1日に臨時に近況が更新され、3日に帰厩予定ということが発表されました。そして予定通り11月3日に栗東トレセンに帰厩しています。

 それにしても長すぎる放牧でしたね。すでに1勝を挙げていることから、急ぐことはないということなんでしょうけど、そんなに状態が悪かったわけでもないですし、帰厩が遅過ぎますよね。

 しかし、過ぎたことを言っても仕方ないので、成長に期待し、次走は500万クラスでも勝ち負けできるような能力を見せて欲しいですね。


 早ければ13日に出走できますが、相性のいい京都の19日のダート1800mに出走して欲しいですね。新潟まで遠征する必要はないぞう。

これ以降は11月16日に作成

●追い切り情報(11月16日更新)

前走前 6月8日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.3
3F 39.3
2F 25.3
1F 12.7
ウィアーザスター(古馬500万下)一杯を0.5秒先行0.5秒遅れ



11月10日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 54.3
3F 40.1
2F 26.3
1F 13.2
シゲルパイナップル(2歳未勝利)一杯を0.3秒追走1.0秒先着


11月13日 栗東ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
4F 52.6
3F 38.0
1F 11.5[8]
トーセンギャラリー(2歳新馬)馬なりの内同入


11月16日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 56.7
3F 41.2
2F 26.3
1F 13.2
トーセンギャラリー(2歳新馬)強めに0.5秒遅れ
 11月10日、久々にトレセンで追い切られました。

 11月13日、ニューポリトラックで追い切られました。馬場の8分どころを通っての終い11.5秒。これだけ切れるのであれば芝でもやれるのではないでしょうか。1つ勝って時間に余裕がありますし、一度芝のレースに使って欲しいですね。

 11月16日、なんだなんだ坂路で格下に千切られました。しかも全体の時計も平凡。力の要る坂路でこんな動きなら軽い芝に出走すべきですが、佐々木晶三調教師は新潟のダート1800mに出馬想定しておられますねぇ。叩いてからなんておっしゃっていますが、せっかく出走間隔も空いていることですし、一度芝を使いましょうよ。
 私ほっさんの追い切り評価は「B−」です。10日や13日の追い切りの動きは悪くなく、本番前の16日は不満な動きですが、全体で見て評価します。ダートで走るかはなんとも微妙です。

●気になる出馬想定表(11月19日 新潟3R)

出馬想定表 11月19日 新潟3R 500万下 ダート1800m フルゲート15頭 想定数10頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
エイコオレジェンド 11/06 500万 新潟ダ1800 10
キングジャズ 吉田隼人  9/04 未勝利 札幌ダ1700
クレセントシチー 水口優也  6/12 500万 阪神ダ1800 14 10 B−
ケイジーウィンザー 11/06 500万 新潟ダ1800 13 12
スペースシャトル 平野優 10/29 500万下 東京芝2000 11 12 10 13 12
ソヴリン 柴山雄一  8/06 500万 函館ダ1700 11 11 13
ツルギアラートン 小野寺祐太 10/29 500万 新潟ダ1800 10
バシリスク 丸田恭介 10/02 500万 札幌ダ1700 13
ベルモントスコッチ 勝浦正樹 10/16 500万 新潟ダ1800
ロンズデーライト 川須栄彦 11/06 500万 新潟芝2400 11 12

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート15頭のところに現在10頭出馬想定されています。他のダート1800mのレースも比較的少ない想定数ですので、12頭前後で確定するのではないでしょうか。美味しいレースになってくれるといいですね。

これ以降は11月17日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 11月19日 新潟3R 500万下 ダート1800m 出走数15頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
オウケンウッド 村田一誠  7/23 500万 函館芝1200 12 11 12 10 16 13
オメガキングコング 勝浦正樹 11/06 500万 新潟ダ1800
クリノビッグスカイ 杉原誠人 11/06 500万 新潟ダ1800
クレセントシチー 水口優也  6/12 500万 阪神ダ1800 14 10 B−
グレートヴァリュー 松田大作  6/12 未勝利 新潟ダ1800 16
ケイジーウィンザー 中舘英二 11/06 500万 新潟ダ1800 13 12
シルクパンサー 吉田隼人 10/29 500万 東京ダ1600 11
スペースシャトル 平野優 10/29 500万下 東京芝2000 11 12 10 13 12
ソヴリン 柴山雄一  8/06 500万 函館ダ1700 11 11 13
ツルギアラートン 小野寺祐太 10/29 500万 新潟ダ1800 10
バシリスク 丸田恭介 10/02 500万 札幌ダ1700 13
ブリリアントシチー 佐藤哲三 10/22 500万 京都ダ1900 11
マイネルレガーロ 丹内祐次 10/29 500万 新潟ダ1800 14
マルターズカイト 木幡初広 10/29 500万 新潟ダ1800 12 15
ロンズデーライト 川須栄彦 11/06 500万 新潟芝2400 11 12

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

結局フルゲートの15頭になってしまいました。

●新潟ダート1800mコース解説

スタート地点はスタンド前直線の4コーナー寄り。最初の1コーナーまでの距離は389m。
 最初の直線は、同じ左回りの中京よりも長く、前半の入りは必ず速くなるわけではない。メンバーによって変わる。
 コース全体が縦長なので、1〜2コーナーのカーブがきつく、ここでは馬群がタテ長になりやすい。
 したがって、1コーナーに入るまでのポジションはやはり重要で、先行できる馬の方が有利
 後方で待機する馬は、自然と前の馬と離されるので厳しくなる
 コーナー角度のキツさは3〜4コーナーも同じだが、1200mほどガンガンは残らないし、単調でもない。
 上のクラスになるとゴール前の接戦が多く、むしろ面白い。複数の先行馬の叩き合いに、外からの差し馬が届くかどうかという展開になりやすい
 枠順は多頭数の大外になると距離損が響くので少し不利
 それ以外は脚質、メンバーによって判断。

有利な枠順 多頭数の大外は不利
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント 先行力、ゴール前の凌ぎ合い
種牡馬ベスト アフリート、ブライアンズタイム、ティンバーカントリー
連対騎手ベスト 柴田善臣、後藤浩輝、田中勝春、蛯名正義、北村宏司
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
3歳未勝利 1分56秒1 1分55秒5 1分55秒1 1分54秒7
3歳500万 1分52秒8 1分55秒2 1分52秒4
古馬500万 1分54秒2 1分53秒7 1分53秒1 1分52秒3
古馬1000万 1分52秒8 1分52秒4 1分51秒6
古馬1600万 1分52秒3
古馬オープン 1分51秒6 1分51秒0

●騎手は水口優也騎手 ほっさん評価「E」

 今回のクレセントシチーの鞍上は私ほっさん愛馬としては初となる水口優也騎手です。2年目ですが、5勝で勝率1.6パーセントとかなり低く、正直あまり期待できない騎手という印象です。

 同レースには佐藤哲三騎手も別の馬に騎乗し、こちらを選んでくれなかったことから、クレセントはかなりダメなんでしょうね。


 2011年11月17日現在、中央通算5勝、勝率1.6パーセント、連対率3.9パーセント。昨年(2010年)は中央2勝、勝率1.5パーセント、今年はここまで3勝、勝率1.7パーセントと騎乗馬の質を考えると致し方ない気もするが、それにしても低い数字。



 水口 優也(みずぐち ゆうや)は1991年3月22日生まれの20歳。日本中央競馬会(JRA)の美浦トレーニングセンターに所属している2年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。現在はフリー(デビュー時は加藤征弘厩舎)。減量3キロ。


 2010年に加藤征弘厩舎からデビュー。2週目(3月13日)に中山の新馬戦で3着に入って初めて馬券に絡む。その後はしばらく結果を出せず、6月27日に福島の3歳未勝利で早めに先頭から押し切って初優勝を飾った。



 2010年デビューの新人騎手6人の2011年11月17日までの騎乗成績は以下のとおりです。

川須栄彦 104勝
高倉稜   71勝
西村太一 23勝
平野優   20勝
水口優也 5勝
菅原隆一 1勝


 うーーん、同期の中に入ってもなんとも厳しい数字ですね。


 「活発な性格。若さゆえ少し浅慮なところがある。追いに入ってバランスはひと息。まだ技術的には物足りない。走る馬に乗る機会が増えれば上達していくだろう。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)

これ以降は11月18日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「混戦模様」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
ケイジーウィンザー △△ △△
クレセントシチー
バシリスク
ブリリアントシチー
グレートヴァリュー
シルクパンサー
マルターズカイト △△
オメガキングコング
マイネルレガーロ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
シルクパンサー 4.0
ケイジーウィンザー 4.1
マルターズカイト 4.1
オメガキングコング 7.8
マイネルレガーロ 8.7
グレートヴァリュー 11.2
バシリスク 13.7
ロンズデーライト 16.2
ブリリアントシチー 27.1
ソヴリン 32.4
オウケンウッド 34.6
スペースシャトル 38.6
ツルギアラートン 47.8
クレセントシチー 47.8
クリノビッグスカイ 47.8



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
クレセントシチー 67 57 67 61
ブリリアントシチー 77 69 67 69
シルクパンサー 83 67 78 70


デイリー馬三郎

予想印

◎ シルクパルサー
○ マルターズカイト
▲ ケイジーウィンザー

以下省略

ブリリアントシチーは△、クレセントシチーは無印


ブリリアントシチーは妹尾記者◎、クレセントシチーは武山記者の☆印が1つあるだけでほとんど無印


見解

 「本質的にマイラー色の濃いシルクパルサー。それだけに距離延長がカギとなるが、4走前の内容を考えると十分に守備範囲といえる。ここも好戦必至。」

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

クレセントシチー(14着)

 「今回は馬場が締まり、前が止まらない速い展開となりました。レース後特に異状はありませんが若干脚元に疲れが見られるので一旦日進牧場へ放牧して疲れを取ります」(佐々木晶三調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
 「後方から。3角で馬群の外へ出して追撃態勢を取ったが、上がって行けず、見どころのないまま。昇級戦だけに仕方のない面はある。」(競馬ブック)

●各陣営のコメント

クレセントシチー

 「乗り込み十分で好仕上がり。ただ、休養前の内容から、もう少しクラス慣れが必要かな。」(佐々木晶三調教師・デイリー馬三郎)

ブリリアントシチー

 「前走はちぐはぐな形も、掲示板は確保。使いつつ良くなっており、もう少し前に行ければ。」(安達昭夫調教師・デイリー馬三郎)

●ほっさん予想

 私個人は休養前よりも成長を感じますし、何よりも前走は坂のある阪神で大敗しただけで、京都でこその馬です。今回新潟でどうなるかわかりませんが、平坦ですし人気よりも走れると思っています。ただ、鞍上は不安ですし、長期休養明けでクレセントはどちらかというと叩き良化型です。

 無責任ですが、なんともどうなるかわかりません。常識的には10番人気10着程度なのでしょうね。私は終いが切れてギリギリ掲示板に引っかかる程度の走りをイメージしておりますが。斤量も軽いですし。

これ以降は12月1日に作成

●レース 

 クレセントシチーは煽るようなスタートになりますが、そんなに遅れているわけではありません。しかし、あまり好位を取りに行かず馬なりでどんどんと後方に下がって行きます。最初から勝った時のように末脚を生かす作戦なのでしょう。結局最後方の14、15番手に位置します。友駿ホースクラブの僚馬ブリリアントシチーは9番手の外を追走します。

 ところがスローペースで流れブリリアントシチーの佐藤哲三騎手(クレセントシチーの育て親で主戦)は勝負どころでポジションを押し上げていくものの、クレセントシチーのアンチャン騎手は少し差を詰めただけ。ブリリアントシチーは6番人気と低評価でしたが鞍上の見事な騎乗で優勝。一方、クレセントシチーは直線も離される一方で勝ち馬から3.0秒も離された14着。全くいいところがありませんでした。

●時計の評価

 今回のクレセントシチーの走破時計1分57秒1稍重馬場は、新潟ダート1800mの古馬500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分53秒7稍重馬場ですから、佐々木晶三調教師が中央を諦めて地方交流戦に目を向けたくなることはわかります。

 しかし、長期休養明けを中途半端な状態で出走させ、しかも騎手も乗り難しいクレセントシチーには荷が重すぎるアンチャン騎手でこれで評価を付けるのは酷です。私は大敗した前走の走破時計からももっとやれる馬だと思っていますし、今回の一戦は度外視しています。

●レース後の騎手・調教師のコメント

クレセントシチー(14着)

 「一度叩いて変わり身を図りましたが、まだ本調子までには一息のようです。ここで無理をすると長く休養することになるので、来月か年明けまで少し間を空けたほうが良いかもしれません」(佐々木晶三調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●今後の展望

 昇級初戦の前走がさっぱりだったこともあり、佐々木晶三調教師のテンションは低く、今回も仕上がってもいない中途半端な状態で1度叩いて次に期待などと言いつつ出走させ、良いところがないと見ると馬房の都合で後回しにするために放牧へ出しました。叩き2走目も糞もありません。

 挙句、中央では現状厳しいという判断で次走は年明けの地方交流戦だそうです。

 確かに想像以上に成長もなく頭打ちかも知れませんが、もう少し芝を試すとか距離を考えるとか悪あがきをして欲しいですね。なんだか鞍上の選択やレースに出走させる経緯などから師の諦めっぷりが見え過ぎて嫌ですねぇ。

●最後に

 クレセントシチーは代替でいただいた馬ですし、もともと代替馬というのは1つも勝てずに引退する馬がほとんどですから、優勝という最高の喜びをくれたクレセントシチーの仕事はここまでなのかも知れません。

 しかし、あまりに無策で寂しいですね。もちろんダートで頭打ちの馬が相手が強くなる芝で走れるのかというとそりゃ常識的には疑問でしょうが、ニューポリトラックで終いが11.5秒となかなかの脚を見せていますし試して欲しいですね。

 この馬に関しては私は多くを望みません。しかし、長く無事で走って欲しいですね。別に大敗続きでも構いません。育ててくれた佐藤哲三騎手にはどこかでまた騎乗して欲しいですね。浜中俊騎手にもまた乗って欲しい。乗り難しい馬ですし、減量のアンチャンには荷が重いと思います。

 いつまでも応援しているぞ。頑張れクレセントシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年11月3日立ち上げ 10日、13日、16日、17日、12月1日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る

クレセントシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 6月12日 第5戦 3歳500万下 阪神ダート1800m (14着/8番人気)

2011年 5月15日 第4戦 3歳未勝利 京都ダート1800m (1着/7番人気)

2011年 5月 7日 第3戦 3歳未勝利 京都ダート1800m (4着/11番人気)

2011年 4月16日 第2戦 3歳未勝利 阪神ダート1800m (8着/11番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2011年 3月19日 デビュー戦 3歳未勝利 阪神ダート1400m (10着/13番人気)